ウルトラマンになった男

伝説の初代ウルトラマンのスーツアクター、古谷敏の初めての回想録。スペシウム光線やファイティングポーズの由来など全ウルトラマンの原型を作り上げた1年間の真実を、新たに発掘された写真と共に語り尽くす!
●発行元/小学館●1785円、発売中●四六判●著者/古谷敏


ケルベロス鋼鉄の猟犬の画像

 初代ウルトラマンのスーツアクターを務めた著者が初めてその心境を明かす。
単なるタレント本ではなく、貴重な証言と秘蔵写真が満載された資料である。
著者は『セブン』ではアマギ隊員を好演。
端正な顔立ちは印象深い。
その容姿を生かし、スターを目指して東宝の門を叩いたが、かの成田亨氏に惚れこまれ『ウルトラQ』のケムール人役に抜擢されたことから運命は急転。
『ウルトラマン』という人気番組の主役でありながら、俳優の「命」である素顔を隠し、暗く苦しい「着ぐるみ」という空間で一人悪戦苦闘することになった。
その日々を支えたのは「子供たちの笑顔」だったと言う。
その姿勢は地球の平和のために一人戦ったウルトラマンそのものと重なる。
その甲斐あって、著者の演じたウルトラマンは信じられない数の子供たちに笑顔を与え、 44年を経た今も与え続けているのだ。
 著者が述懐する祖母の言葉には、仕事のあり方を考え直させられる。
「楽しく仕事やらないとね、いいものはできないよ」 。
まさに、この祖母にして著者=ウルトラマンがある。


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