ケルベロス鋼鉄の猟犬

●発行元/幻冬舎●1890円,発売中●B5判●著者/押井守


ケルベロス鋼鉄の猟犬の画像

 2007年に放送され、ラジオドラマでも有名な『ケルベロス鋼鉄の猟犬』が、押井守完全書き下ろしでノベライズとなっている。
物語の舞台は第二次大戦中、ナチス政権崩壊後のドイツが泥沼の戦いを続けていた東部戦線。
プロパガンダのために前線を取材する宣伝中隊の女性将校マキ・シュタウフェンベルクが甲冑を身にまとった異形の装甲猟兵大隊「ケルベロス」の戦いを追っていく。
いわゆるケルベロス・サーガにリンクし、プロテクトギアのルーツが描かれるのだが、東部戦線における兵士や兵器(小銃から列車砲まで)がこと細かに描写され、こちらがメインなのではないかと思えるくらいウンチクが語られていて面白い(親切にも欄外に用語解説が用意されている) 。
さらに、挿絵をボックスアートでもおなじみの巨匠高荷義之が手がけており、氏の描く装甲列車(BP44編成)や列車砲(グスタフ/ドーラ) 、自走臼砲(カール)などはとにかくカッコいいので、これを見るだけでも「買い」と言えそうだ。


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